「中華そば マルト屋」@10期生 大垣市
にて新装開店!
新店舗は駐車場も充実、夜営業も始まりました。ぜひご来店ください!
⭐︎店舗ビル取り壊しのため、2017年1月28日で現在地での営業を終了、移転することになりました。移転先情報、オープン日などは決まり次第、店主ブログでお知らせするとのことです。
(2017年1月19日記)
岐阜県大垣市へ急遽赴いての食べある記。
「中華そば 中村屋本店」の冷やし鶏つけめんをいただいたあとは、鳥居式らーめん塾10期生小川さんの「中華そば マルト屋」へ。
地図をみると、徒歩数分でいけそうだ!
動画でサクッと大垣訪問!
✳︎鳥居式らーめん塾10期生 小川さんの「中華そば マルト屋」さんへ!
小川さんは、2009年夏に開催された鳥居式らーめん塾10期生=福島鰹株式会社で初めて開催された京都校1期生 だ。
小川さんの手がけた卒業らーめんは、大崎裕史さん(「自称 日本一ラーメンを食べた男」として著名なラーメン評論家)ら審査員の皆様に絶賛された。
そのレシピをさらに洗練させた淡麗系ラーメンをひっさげて、2010年10月、37歳で「中華そば マルト屋」をオープン。プロの食べ手の皆さんやラーメン情報誌、食べログなどの口コミサイト等でも高く評価されていた。
<参考>
小川さんと臼井さん@ラーメン麺虎@2016年5月に大阪府泉南郡熊取町へ移転 コンビの作品は卒業らーめんコンペの第1位に! その年のラーメン産業展 大成食品(株)ブース内で提供するチャンスをかちとった。
同期の田中さんは、つけ麺なごむ@三重県松阪市店主。
✳︎水路沿いの静かなお店には、◯◯◯がない…(@@;
大通りを数分歩くとやがて趣深い橋にさしかかる。
橋の向こうに歴史資料館のような建物があると思ったら、
「…銀行だわ(^O^);」
さすが大垣、「奥の細道」むすびの地!
緑濃き水門川沿いの歩道を、松尾芭蕉の句碑ををたどりつつ、北上。
大垣市奥の細道むすびの地記念館 (写真右下)の先に、「中華そば マルト屋」を発見!
下の写真のように、外観はごくシンプル。
入り口脇には二枚の掲示。
片方はメニュー。
中華そば(しょうゆ)、豚の塩そば、味噌そば 各750円。肉増しはプラス250円。
あとは350円の水餃子とビールのみ、とかなり絞り込んでいる。
✴︎メニューは5月18日現在のもの。変更の場合があります。
もう1枚は、お客様へのご案内だ。
駐車場なし。
「小さなお子様連れはご遠慮ください」
ふむふむ。
これは、<ターゲットを絞って狭く売る>手法? 鳥居塾長が講義で毎回語る、成功法則のひとつだ。
トイレがない???(^^;
…なるほど、そうきましたか。
当たり前にあるはずのものがないというのも、お店の個性、話題にもなる。
これも塾長の講義で聞いた記憶が。
いざ、入店♪
ジャズが低く流れる、静かな店内。
カウンターでは若い男性が、くつろいだ様子で静かにらーめんをすすっている。
カウンターの中に店主の小川さん。
アポなしにつき、サプライズ!のはずだが、いたって落ち着いた表情で迎えてくださった。
クール♪(^^)
さっそくおすすめメニューをたずねた。
小川「なんてことない、ふつうのラーメンです。醤油、味噌、塩、お好みで選んでください」
お店では中華そば(しょうゆ)が一番人気とか。
好みにしたがって、塩にしようっと(^^)b
カウンターの隅の席からは、小川さんの手元が見えない。
店主の調理する様子を見守るのが楽しみなのだが…
小川さんの横顔を見守りつつ、
換気扇の無機質な音。
湯に麺を入れた音。
食器類を置いたり、箸やレードルが触れる音に耳をすます。
こんなひとときも、悪くない。
むしろ、「おいしいものが出てきそう♪」で、わくわくする o(^^)o"
✳︎豚の塩そばを、いただきます♪
写真は、「豚の塩そば 750円」 普通盛り
塩味まろやかで洗練された味わいのスープ。
背脂の量はほどよく、大人世代にも食べやすいこってり感。
トッピングは大判チャーシュー、細切りメンマ、刻みねぎ。
潔いほどにシンプル♪
48時間仕込みというバラチャーシューは大判で分厚い。肉らしい弾力と歯切れのよさを兼ね備えている。1枚でも十分なボリュームだ(^Q^)
細切りのメンマも全体の調和を乱さない絶妙な食感。
こういう細麺、好きだなっ(^Q^)
もちっとした食感の細麺は、大成食品株式会社の製麺技能士謹製。
低加水麺を熟成させ、茹で加減を工夫して多加水麺のような口当たりに仕上げているという。
朝からこれで4杯目。
年々食が細くなっていて、通常ならばとっくに満腹、ギブアップなはずなのに…箸が進むっ♪(^Q^)
仕込みにかける手間暇を惜しまない。
品質を維持するために、あえて「知る人ぞ知る」立地を選び、花見シーズンなどをのぞき、昼のみの営業を続けている…
こだわりの人・小川さんの提供する「なんてことない、ふつうのラーメン」は、やはりハイレベルだった(^^)
✳︎ピンチをチャンスに! 売上向上のキーワードは「地域性」
小川「このあたりでは、濃いめの味つけが好まれるので…
2年くらい前に、地域性にあわせてスープをリニューアルしました」
現在は京都での修業時代に学んだ、鶏ガラスープに背脂を浮かせたタイプ。
特製のタレ 醤油、塩、味噌の3種類にこのスープをあわせて提供しているとか。
⭐︎寡黙な店主、ご自身のブログでお店のラーメンについてこう語っています。
開店当初から提供していた商品は、評論家の方々や精力的に話題のお店を食べ歩くラーメンファンには高く評価された。
小川さんはさらに進化をめざした。
鳥居式らーめん塾の京都校にまめに顔を出し、福井流味創り術の最新情報をチェック。
らーめん店新商品開発研究会"麺"夢塾を受講し、東京や名古屋、関西の繁盛店の食べ歩きをし…
常に研究を怠らず、レシピを磨き続けた。
だが、マニアックに食べ歩く層には受けても、地元の「ふつうの」お客様の反応はもうひとつ。
もっと地元の方に愛される商品を開発しなくては!
スープのリニューアルは、悩み抜いた末の決断。
最悪の事態まで覚悟しての選択は、吉と出た。
ピンチをチャンスに変え、売上はアップ。
秋には開店6周年を迎える。
「中華そば マルト屋」が、7年目も8年目も、この先ずっと…
地元の方々に愛される老舗となりますように!!
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大垣城(写真下)経由で1期生中村さんの2号店「どとんこつ 中村商店」に行きたい、と告げたら
小川さんがわざわざ地図を書いてくださった(^^)
さぁ、旅のゴールはもうすぐ!
<麺の細道 大垣へ(4)につづく>
※記載した営業時間、メニュー、価格等の情報は2016年5月現在のものです。
最新情報は店主ブログ、Twitterをご覧ください。
<お店情報 取材当時、旧店舗のもの。最新情報は店主ブログでご確認ください>
中華そば マルト屋
店主ブログ
↑ご来店前にご確認ください。
住所:岐阜県大垣市船町2-1-3
アクセス:JR大垣駅より徒歩10分ほど。
電話番号:非公開
営業時間:11:00~ラストオーダー15:00
定休日:日曜定休、月2回不定休
備考:駐車場なし。トイレなし。小さなお子様連れの方ご遠慮願います。