東京中野の老舗製麺会社 大成食品株式会社の工場直売会「大成麺市場」、1月24日開催です。
写真は大成麺市場の生中華麺コーナー。毎月月代わりで多彩な麺が並びます。
大成麺市場や本社1階の直売店 楽麦舎にいらしたお客様。迷わずテキパキお買い物される方がいらっしゃる一方…
「どの麺を買えばいいのかわからない!」
「種類が多すぎて選べない!」
という方も少なくありません。
十麺十色。
売り場に並べたどの麺もそれぞれに特徴、魅力があっておすすめ、なのですが。
まずは、楽麦舎で常時販売している定番麺からお試しください。
写真は楽麦舎。年末年始と日曜以外は連日10時から17時まで営業♪
最初の一歩ならぬ一麺は、大成麺市場の試食会でもよく使われる4種類から選ぶと安心♪
写真左から、博多麺、細ストレート麺、中細ちぢれ麺、つけ麺専用麺。
いずれも5食入り400円〜450円で販売していますが、生地のレシピ、重さ、形状はかなり異なっているんですよ。
早速、袋から出して並べてみましょう。
左から博多麺、細ストレート麺、中細ちぢれ麺、つけ麺 を1食ずつ並べた写真です。
博多麺は100g、細ストレート麺140g、中細ちぢれ麺150g、つけ麺200g。スーパー等で販売している生中華麺よりもボリュームがありますよ♪
また、同じ1食といっても、つけ麺は博多麺の2倍の重さ!
この差はラーメン/つけ麺 となった際の総重量、満腹感に由来しているとか。
<麺選びのヒント1> 1食あたりのボリューム重視なら、つけ麺。小食の方は食べきりサイズの博多麺。
ちなみに、同じ100gにするとこんな感じ。
左から博多麺、細ストレート麺、中細ちぢれ麺、つけ麺 各100gを並べた写真です。
右に行くほど、麺の本数が少なくなっていますね。
細くなるほど麺の本数が多くなり、太くなるほど本数が少ないことは一目瞭然。
つるつるっとすすって食べるのが麺料理の醍醐味ですもの。麺の本数は満足度におおいに影響を与えます。
あつかっているのはすべて業務用。お取引先であるラーメン専門店様にいらしたお客様に、お腹いっぱい! とご満足いただくために、麺が太くなるほど1食の量を増やす傾向があります。
次に、太さを比べてみましょう。
ゆで時間は一般に麺が太くなるほど長くなりますからね。
<ヒント2> 短時間で手早く調理、なら細麺。
写真は最細の博多麺と最太のつけ麺。爪楊枝の幅は約2ミリ。
博多麺は爪楊枝との比較からして1.3-4ミリ、つけ麺は2.3-4ミリくらいでしょうか。
ゆでるとその差はより顕著になります。
毛細管現象により、細い麺のほうがスープをよくひろいます。
同じ生地、太さだけちがう麺、とろみがないスープを同量使ったラーメンを同じ速度で食べたとしたら、太麺の丼のほうがより多くのスープが残るはず。
スープを意識しないうちにたくさん食べてしまうため、一般には「細麺にはあっさり系スープがあう」とされるのです。
<ヒント3> あっさり系スープにあわせるなら細麺、こってり系は太麺、が基本。
参考 麺の選び方(スープとの相性の一般的な傾向)
他にも細かな要素、条件がありますが、ラーメン繁盛店主養成塾「鳥居式らーめん塾」の麺講義並に深く濃くなってしまうので今回は割愛しますね。
さらに、すすりごこち、満足感に影響を与える麺の長さにも着目。
写真左から博多麺、細ストレート麺、中細ちぢれ麺、つけ麺 の麺の長さを比べてみました。
細ストレート麺が29.6センチ、と最長でした。
長すぎると食べづらい。
短かすぎるとものたりない。
麺の長さは生地の厚さでもかわります。
同じ目方の生地を同じ太さで製麺すると、薄い麺は長く、分厚い麺は短くなります。
また、ちぢれ麺はストレート麺より短めになります。
ちぢれ部分にはスープがのるので、ひとすすりごとにしっかりスープを味わえます。
ちぢれ麺ならでは弾む食感も魅力ですね。
ラーメン専門店の店主さんからのご依頼を受けて、製麺技能士が特注麺を開発する際には、「すすりごたえ」にもこだわって麺の長さやちぢれ具合を細かく調整しています。
<参考動画>
大成食品株式会社の製麺工場見学/キンキンラーメン道様制作
<ヒント4> 麺の太さ、ストレート/ちぢれ 加減はお好みで♪
つけ麺やざるラーメンなどあっさり、シンプルなメニューであるほど、麺がきわだちます。
まずは、「細麺が好き」「麺はちぢれてなきゃ!」など、お好みで選んで吉。
選ぶのがどうしても苦手、という方は、
必殺技♪
<ヒント5> 「スタッフにお任せ」
をお使いください(^^)
直売チーム一同、喜んで承ります!
<<おわり>>
<おまけ>
2016年1月吉日。筆者の初夢に、麺が登場(@@;;
4種の定番麺「本麺」による再現をブログに披露していますので、ご笑覧ください。
「大成麺レース」
教訓は、<みんな違ってみんな美味♪>