開業支援例 定年後の開業をめざし18期入塾。研修を経て来月開店
らーめん繁盛店主になるための基礎基本を、少人数指導できめ細やかに指導する鳥居式らーめん塾。
近年は、早期退職、定年退職後の開業をめざすサラリーマンの方からのお問い合わせが増えています。
特に、現在フードビジネスとはまったく畑違いの業界、企業にお勤めの場合。鳥居式らーめん塾卒業から開業までどのくらいの期間がかかるか。どのような経緯でお店を開き、軌道にのせていくのか、というご質問をしばしばいただきます。
開業までの期間や経緯は人それぞれですが、多くの卒業生は、大成食品株式会社の開業支援を受けています。(卒業生特典として、塾生割引価格になります。)ただしサポート内容はすべてオーダーメード。お客様の状況、ご要望、ご予算等によって異なります。
開業支援の一例として、来年1月 愛知県内で開業予定の森さん(59 写真)の歩みをご紹介します。
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森さんは、愛知県在住。京都校で開催された第18期鳥居式らーめん塾の卒業生です。
鳥居式らーめん塾の卒業生のお店を食べ歩き、リサーチを重ねたうえでの入塾でした。
当時のカリキュラムは 全11回。福井講師の味創り実習が1日少なかった頃です。
2014年2月 第18期 鳥居式らーめん塾入塾
18期生は7名とオブザーバー受講1名の計8名。(スタッフブログ週報)
森さんは当時56歳。市場に鮮魚を配送するお仕事に長年携わっていました。
平日はお仕事、土日は京都へ通塾というハードな2ヶ月間でした。
いつも朗らか、元気いっぱい。
座学、実習とも積極的に取り組む姿が印象的でした。
森さんは、定年退職後の開業を目指す方とコンビを組んで、卒業制作に臨むことに。
審査員のラーメン評論家 大崎裕史さん、山路力也さんを前に、「1年後の開業を目標に物件探し中です」、と自己紹介した森さん。
手がけた卒業制作への講評は…下記レポートでご覧ください。
2014年3月 鳥居式らーめん塾卒業
卒業後は、お勤めのかたわら物件探し。
並行して、塾の復習にも熱心に取り組みました。
味創り実習のノートは、同期の仲間達とLINE等で情報共有しながら丹念にまとめ、福井講師に添削を依頼。
「ほとんどなおすところがなかった。このまま売れるね(^^)」
と絶賛されるほどの完成度でした。
ノートをもとに、自宅で試作研究を継続。
休暇には同期生 津島さんのお店(博多ラーメン 琥家@岡山市)で研修をし、第20期鳥居式らーめん塾(京都校)にも毎週のように再聴講に通いました。
2015年 2月28日 スタッフブログ 第20期(京都校)週報
味創りの研究は順調でしたが、物件探しは難航。
これは!という物件は家賃が高すぎるか、即、他の方に先を越されるか。
刻々と、定年退職の期日は迫ります。
自己資金を増やすのはそう容易ではない。多額の融資を受けるのも気が進まない。
焦りや不安を福井講師に率直に打ち明けたところ
休日を利用して、繁盛店での研修をしてはどうか。お住まいの近くでご紹介できるお店がいくつかあるとアドバイスされました。
森さんは、研修するなら1期生 中村さんのお店しかない、と早速行動。福井講師の後押しもあり、会社の休みの日に岐阜県大垣市の中村屋本店へ通うことになりました。
2016年 春 中村屋で研修開始 〜定年退職
やがて定年退職の日が訪れました…
定年退職後は、通う曜日を増やし、資金創りと研修の一挙両得!
もちろん、物件探しは継続です。
中村屋本店、さらに中村商店 と、味の傾向の違う繁盛店の現場で働いた経験は、大きな自信につながりました。
2016年 9月 物件決定へ
候補となる物件を複数みつけた森さんは福井講師に相談。
福井講師は、物件の立地条件と主な客層の調査にかかりました。
狙っている物件と競合する近隣のラーメン店はもちろん、喫茶店、レストラン等他業態の価格帯、客層を念入りにリサーチ。
さらに実際に現地に足を運んでチェック。
候補を比較検討し、最善の物件にGOを出しました。
物件の契約をすませた森さんは、福井講師と相談しながら、お店のコンセプトを決定。
店名を決め、設計施工担当業者に依頼して、スタッフ募集をかけて…とお店創りを進めていきます。
福井講師は、お店で提供する商品についてこんな提案をしました。
今回の物件で想定される客層からいって、あっさりした清湯のほうが勝算がある。
首都圏では浸透しているが愛知県内ではまだ少ない点も有利。
仕込み時間が短いから体力的な負担が軽く、森さんひとりで営業できる。
ラーメン店主としての日々を、健やかに長く続けたい森さんはもちろん賛成。
看板メニューの中華そばは清湯系の醤油と塩でいくことになり、レシピ開発が本格的に始まりました。
2016年11月27日 看板商品の試作
完成したレシピの試作は、大成食品(株)本社テストキッチンで行われました。
東京校卒業生にはおなじみの場所ですが、京都校卒業生の森さんには初めての厨房です。
中村屋での研修でさらに腕を磨いた森さん。
難なくスープや具材を完成させましたが、スープにマッチした麺探しはやや難航。
試行錯誤を重ねて、ようやくベストマッチの麺がみつかりました。
当日出社していた大成食品(株)の社員、スタッフに試食してもらったあと、レシピの修正とブラッシュアップ、原価計算と値付けのバランス…サイドメニューやランチサービスの内容など福井講師と相談しながら、細部を詰めていきました。
⭐︎工場直売のお手伝いで本社にいた管理人も看板商品のひとつ 清湯の醤油らーめんを試食させていただきました。facebookページへの投稿を転載しますね。