麺屋 轍(わだち)
愛知県半田市 名鉄・知多半田駅
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※この情報は取材当時のものです。メニューや営業時間は変更となっている場合がございますので、あらかじめご了承ください。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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☆主なメニュー
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公式サイト: https://www.facebook.com/MenyaWadachi
※このたび、「『麺屋 轍』店主監修 冷やし和風梅塩つけ麺」が、コンビニエンスストア・サークルK、サンクスで発売されることになりました! |
2005年11月27日開店の「麺屋 轍」 店主は「鳥居式らーめん塾」第2期生!
2分おきに続々と違う方面行きの電車がホームに滑り込み、大勢の人が乗降する。
サツバツとした雰囲気に気圧されながらも、食べある記隊一行は、9時11分の河和(こうわ)行き特急に無事乗車することができた。
山内「知多半田駅まで運賃が650円? いったい何分かかるのかしら?(^^;」
福井「大丈夫、結構近いから(^^)」
本日最初の訪問先は知多半田駅前の「麺屋 轍(わだち)」。
「鳥居式らーめん塾」2期生の庄崎尚則さん(36)が2005年11月27日にオープンしたお店だ。
鈴木「塾には高速バスで通ってらしたわね。都内にも頻繁に食べ歩きにいらしていたようだし、アクティブな方、という印象が強いわ(^^)」
3年前の9月に中京地区の取材をした際、車をだしてくれた庄崎さん。「検討中の物件をみてほしい!」と、現在のお店があるテナントビルに案内してくれたことを思い出す一行。
隊長「図面やお店のロゴを見せながら、楽しそうに話していたのが昨日のことみたいだねえ(^^)」
「あ、もう着いたの?(@o@)」
名鉄名古屋駅を出てからものの30分で到着!
知多半田駅構内は新しくてとても立派だった。駅の正面には大型ショッピングセンターらしき建物も。建設中のマンションもちらほら。今後ますます人口が増えていきそうなエリアだ。
東口から駅前通りを左手に直進して5分弱でお店のあるビルへ。
駅前にほど近いのに共同駐車場は10台分。満車時は向かいのパーキングが利用できるという案内があった。
車でも利用しやすいお店だ。
「では、入りますか(^^)」
隊長代理に促され、いざ入店!
一行「お久しぶりでーす!"\(^^)♪\(^^)人(^^)/"」
「いらっしゃいませっ♪(^^)塾長っ、本当にホントに、お待ちしてましたよっ♪」
黒いユニフォーム姿の庄崎さんが、こぼれるような笑顔で出迎えてくださった。
「素敵なお店~……美容院かカフェみたい!おしゃれだわ(^^)(^^)」
ガラスごしに日差しがたっぷり入る店内は、白が勝ったモノトーン。行列ができたとき用のスツールも並んでいるが、店内はゆったりした開放感がある。
さて、こんな素敵なお店でつくられるらーめんのお味はいかに?
さっそくおすすめの4品を庄崎さんに作っていただいた。
お店名物の季節限定ラーメン2品と定番のラーメン、つけ麺を試食!
★特製轍ラーメン (950円) 麺: 大成食品製 中太麺 270g |
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★特製極太つけ麺 (1000円) 麺: 大成食品製「麺屋轍」用極太麺 400g |
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<季節限定ラーメン> 麺: 大成食品製 多加水細麺300g
※提供されたら、よく混ぜて食べる。半分ほど食べたら、好みで別容器に入った和だしをかける。 |
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<季節限定ラーメン> 麺: 大成食品製 多加水細麺 |
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<感想> |
苦労から生まれたコンセプトは 「愛知県一、いや日本一 限定メニューをだすお店!」
山内「こちらのお店は季節限定ラーメンが名物ですよね(^^) インターネットで下調べしたら、次々と新作が登場していて、圧倒されました」
庄崎「はい、愛知ナンバーワン。いや、日本で一番限定をだす店、と言っておきましょう!(^o^)
以前は2週間ごとに新メニューをだしていましたよ。今は1ヶ月程度続けてご提供していますが(^0^)」
開店3年目。限定メニューとして提供した商品の種類は、60種類以上。正確な数は把握しきれないほど、多いとか。
一同「膨大な数ですね~(@@)」
「旬の食材をふんだんに使った季節限定ラーメンを続々提供するお店」それが「麺屋 轍」のコンセプトのようだ。
鈴&山「通うたびに新鮮なメニューとの出会いがある。一期一会の出会い、みたいなある種厳粛な思いで丼に向かう、みたいな感じでしょうか。ロマンを感じるわ(^^)人(^^)」
ある企業の営業マンだった庄崎さんは、らーめん店開業を目指して脱サラ。3年前の5~7月に開講した「第二期 鳥居式らーめん塾」に通った。
塾で「麺彩房」系の味創りを学んだとはいえ、まったくの初心者が実際の厨房で商品として提供できるレベルのスープを仕上げるのは難しい。火力にせよ、食材の扱いにせよ、しばしば疑問に直面し、苦しんだ。
庄崎「ここですぐに塾長とか、福井先生に質問すれば早い、ってわかってるけど。
自分なりのプライド、なのかな(^^;、今わからなくて困ってるからこそ、自分で一から勉強しよう、失敗を重ねて納得したほうが(知識や技術が)身に付くと思ったんですよ」
塾での学びをベースに、様々な食材や調理法にトライ。試行錯誤するうちに、次第に「合格点」がだせるメニューが出来上がるようになった。
だがあくまで試作品。
通常ならどんなに良い出来でも、そのまま自家消費か、廃棄処分となるところだが……
「お店を始めたら、本当に資金面が大変なんですね。夫婦ふたりで切り盛りして、毎日朝4時から仕込み始めて……。お店の裏に2畳分くらいの広さのテントはって……当時1歳と3歳の子供をそこで見ながらの営業……。それにうちのスープ食材はいいものを使っています。お金ないなあ、苦しいなあ。試作品捨てるのもったいないなあ。よし、勉強しながら限定品をお客様にお出ししていこう……と
考えたわけです(^o^)」
涙、涙の苦労話、感動秘話……のはずなのに、やけに楽しそうに語るところが庄崎さんの持ち味。
「苦労して身につけたからこそ、今があるんですよ(^^)」
と、あくまで前向きなのだった。
「麺屋轍」の味創りのこだわりどころは?と尋ねると、こんな答えが返ってきた。
庄崎「素材にはかなりいいものばかり、使っていますけど……あえて何も言わないようにしようと思ってます。(食材のブランド等への)こだわりで集客するのはやめよう、というのが今の『麺屋 轍』のコンセプトなんですよ。
最近、食品業界は色々あるじゃないですか(^^;)。こだわりの銘柄素材を使ってます、と主張しても、(原産国や仕入れ段階等、店主の与り知らぬところで)偽装などがあれば、<嘘>になってしまう……」
故意でなくてもこうした偽装事件に巻き込まれてしまったら、銘柄食材等にひかれて来店してくださったお客様の信頼を裏切ることになる。
お客様ひとりひとりに対して、誠実でありたい! ブランド食材の威光を借りず、心をこめてつくった「一杯のらーめん」の力を信じたい。
そんな庄崎さんのまっすぐな、ピュアな思いに、感動を覚えた。
隊長「とはいえ……今だしてるメニューの原価率、かなり高くついているでしょう? 売れば売るほど赤字になるんじゃ、考えものだよ」
と、あえて指摘する隊長の親心に、庄崎さんも照れながらうなづいていた。隊長は食券機のボタン配置などについても細やかにアドバイス。
福井「もっと気軽に相談してくださいよ。できるだけ力になりますから」
という言葉に奥様の千鶴さんも何度もうなずいていた。
「色々あるけど……、私たち、運がいいから(^^)」
と千鶴さん。
夏場はらーめん店にとっては売り上げが伸び悩む厳しいシーズンなのだが、「運良く」チャンスが舞い込んだそうだ。
春先にふらりと入店したお客様が、地元テレビ局の関係者。限定メニューを食べるなり、ファンになってくださったとか。
やがて情報番組とコンビニのタイアップ企画が持ち込まれる展開に!
庄崎「販売地域も発売期間も限定なんですけどね(^^;。
7月8日から21日まで、『麺屋轍店主監修 冷し和風梅塩つけ麺(コンビニ革新編)』が、サークルKとサンクスで販売されます。テレビでコマーシャルが流れるそうですよ(^^)」
ちなみに価格は税込みで495円。
「メディアで宣伝してもらったあと、ぐっと忙しくなりそうですね。今、季節限定メニューで冷し麺をだしていますが、和風だし混ぜそばが前編、冷し塩らーめんが後編、新作が完結編という3部作なんですよ(^^)。
『麺屋轍店主監修 冷し和風梅塩つけ麺(コンビニ革新編)』は完結編をコンビニ用にアレンジしたものです。お店ではこの完結編の冷しを7月上旬~8月いっぱいまで提供します。商品自体はもうできていますが、商品名を考えなきゃ。
今後も、日本一限定をだす店としてがんばります(^^)」
ワクワクした表情で語る庄崎さんを、やさしく見つめる千鶴さん。……こんなお二人の雰囲気も、このお店の魅力のひとつに違いない(^^)。
庄崎さんご夫妻のますますのご活躍、ご繁盛を祈って退出したのが午前11時。
玄関をふさぐように立っていた一行が駅に向かうのと入れ違いに、お客様が続々と来店!
隊長「どのお客様もリピーターだね、みんな期待に満ちた表情だよ(^^)」
「そのようですね~(^_^)(^o^)(^.^)」
「麺屋轍」さんのご繁盛を祈りつつ、次の目的地に急ぐ一行であった。