「第13回 “麺”夢塾」レポート | お役立ち情報 | 大成食品株式会社

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商品開発研究会 | 2012.03.22

「第13回 “麺”夢塾」レポート

「第13回 “麺”夢塾」レポート

3月20日(火)、22日(木)15時半~17時 晴 
於:大成食品(株)本社会議室 毎年春と秋恒例となりました「“麺”夢塾」の模様をご紹介します。
 

 

 

既存店のご繁盛をサポートするセミナーも13回目、7年目に突入!

去る3月20日、22日。
大成食品(株)で新商品研究会「“麺”夢塾」が開催された。

☆“麺”夢塾について
https://tokyo-ramen.co.jp/support4-2.html

鳥居@大成食品代表「ご多忙な店主の皆さんに、売れる商品づくりのヒントを提供し、売り上げ増に貢献するような新商品をご提案したい。
そう思って始めた“麺”夢塾も13回、7年目を迎えたわけか。
月日のたつのは早いねえ(^o^)」

福井@大成食品商品開発マネージャー「もうそんなになりますか…。
私も“麺”夢塾のために、のべ何種類のレシピを考えたことか…(^^)」

“麺”夢塾では毎回、訴求力ある新メニューを提案している。
毎年2回、2~3品を紹介してきたから…のべ三十数種類はあるはずだ(@@;

厨房では、鳥居式らーめん塾9期生の田辺@運営支援/商品開発スタッフと、深澤@塾事務局が額に汗して仕込み中。

食べある記隊・山内「このチャーシュー、きれいな桜色ですね!(@m@)」
福井「チャーシューの製法と味付けが、今回のポイントなんですよ(^m^)
直売会で大人気の限定麺を使った、さっぱりした冷やしそば用のトッピングです」

☆このメニューに使われたのは、「大成麺市場」で購入したあの麺(^^)b
http://tokyoramen.blog45.fc2.com/blog-entry-237.html

などと話している間に、受講される方々が来場。

荻原@塾事務局長「名札と資料をどうぞ!(^^)p」

20日は、首都圏および愛知、大阪から。
22日は、首都圏に加え、青森、長野、山梨、岐阜、三重、鳥取から。
計22名の店主さんやスタッフが出席してくださった。

*20日参加店 *22日参加店

福井「皆勤賞は山梨の『がんちゃ』さんかな。22日の一番乗りでしたね(^^)」
鳥居「最北端は青森の奈良君(『しゅはり』@5期生)。震災直後の昨年以外は皆勤だったかな。
最南端は鳥取の岡本さんか。
5、6、7、9、11、13、14、15期生が揃うわけだね(^o^)」

☆卒業生のお店一覧はこちら! 「麺屋のりお 難波中店」など新店続々!
https://tokyo-ramen.co.jp/ramen-jyuku/sotugyousei_tenpo.html


定刻となり、まずは開会挨拶。

大成食品代表 鳥居「祝日にも関わらず、お集りいただきありがとうございます。
長引く食のデフレ、少子高齢化…と、らーめん店にとって厳しい状況は続いていますが、東北の復興景気や東南アジア、欧米でのらーめん人気など明るいニュースもあります。
本日の講演やご提案する新商品が、皆様のお店のご繁盛に少しでもお役にたてれば幸いです(^o^)」

特別講演はラーメン研究家 石山勇人氏が登壇!

特別講演の講師はラーメン研究家 石山勇人さん。
山内「テレビや雑誌でおなじみの方ですね(^^) ラーメンイベントでもひっぱりだこ♪」
荻原「机上にずらっと並べておきましたけど、全国各地のラーメンガイドブックを多数手がけてらっしゃるんです(^^)b」

☆石山さんのプロフィール、著書やお仕事についてはこちらから…
http://ramenman.at.webry.info/
Twitter @hayato_ishiyama

聴衆との距離の近さに面食らいながらも(^^;、爽やかな笑顔を絶やさない石山さん。

全国のラーメン店を取材し、ネット、ガイドブックなどの紙媒体、テレビ等で精力的に情報発信していること。
民放各局の人気情報番組、ラーメン関係の特番にも数多く出演。
そのいくつかには、取材候補のお店の提案など企画段階から関わっているとか。
石山「大手チェーン店のメニュー開発や、ラーメン界の新潮流をカップ麺に落としこむ仕事もしています(^^)」
と自己紹介した。

つまり…
ラーメン業界のトレンドに詳しいだけでなく、トレンドメーカー的なお立場でもある、ということ。

そんな石山さんが「ラーメン店のメディア対策」について語ってくださった。

ラーメン店のメディア対策のポイントは?

石山「皆さん、テレビの取材を受けたいと思いますか? また、どうやったらテレビに出られるかご存知ですか?(^^)b"」

いきなり質問を投げかけられ、場内騒然。

「我家」@池袋「激戦区池袋で営業していますが、近くのお店がテレビで紹介されて大繁盛で…テレビの威力、痛感しています(@@;」
「夢あかり」@新大塚・5期生「二、三度、○○という番組から取材依頼の電話があったんですが、『何かトラブルはなかったか』なんてきかれて…断りました(^^;」

店主側は、なるべく多くの方にお店を認知していただき、集客につなげたいと考えるもの。
特に、ラーメンは他の業態よりも嗜好性が高い。
インターネット、雑誌やガイドブック等の紙媒体、ラジオ、テレビ…等で得た情報をもとに、わざわざ遠方からお店に足を運ぶ人が多い。
ネットには弱い/疎遠な層も見られるテレビの影響力は甚大だ。

皆、前のめりで石山さんの話に聞き入った。

※以下、大成食品(株)のお客様限定の講演につき、概略だけのご紹介とさせていただきます m(__)m

石山「テレビに出るお店って、どんなふうに選ばれてるかご存知ですか?(^^)」
いたずらっぽい笑顔で、さらにたたみかける。

「ふえ木」@二和向台 6期生「石山さんの好みにあうところ、とか?(^o^)」
石山「そういう面も少しはありますが、やはり、個人の嗜好にかたよるのは番組としておいしくないんですよね。
実は…」
テレビ番組のリサーチャーやディレクター、ラーメン本の編集者がどのようにしてメディアで紹介するお店を選んでいくか。
そのプロセスを語ってくださった。

ポイントはもちろん、ラーメンとは切っても切れないメディア・インターネットだが…

マスコミ関係者が注目するサイトやキーパーソンの見つけ方と、キーパーソンに評価されるポイントを具体的に指南してくださる。

一同「そ、そうだったんだ……(@@;)(**;)"」
皆、懸命にメモをとる。

石山「お店の特集って、最低3軒ないと成り立たないんです。
取材する側の都合、予算というものがありますし…
基本、1日に3、4軒撮影しますから、お店同士が近いほうが好都合。また視聴率もとれないといけないから…(^o^)b」

石山「もし2号店、3号店を出すのであれば、家賃は高いけれどやはり…○○のエリアをおすすめしますね。
また最近注目のエリアとしては…日本一出店スピードが速い秋葉原でしょう」

と、テレビに取り上げやすい立地条件、お店の特徴などをズバリ指摘する。

メディアが注目するのは新しい味!

どのメディアも、注目するのは新しい情報。

石山「豚骨魚介系は流行っているし、一般のお客様の人気も高い。
一般の方にあわせた(味創り、商品の)ほうが商売としてはいいのだけれど…。
メディア側は常に新しい情報を追っているから、なかなか高い評価は得にくいんです」

新しい味、新しいお店をメディアは常に追い求めるし、受け手側の反響も大きいという。

石山「開店1年以内が勝負です」

という言葉に15期生 山口さん@名古屋市南区、上塘(かみとも)さん@東京、が深くうなずいた。

☆1月から「月麺labo」を試験開業中の山口さん。
 4月に友人と共同経営のお店を開く上塘さんの卒業制作レポートはこちら!
https://tokyo-ramen.co.jp/tabearuki/tokubetu23.html

☆「がんちゃ」「我家」「ひまわり」…食べある記はこちらから(^^)
https://tokyo-ramen.co.jp/tabearuki/tabearuki_menu.htm

既存店がメディアの注目を集めるには…?

では、この会場に集まった大半の方々=開店後数年経過した既存店が、再びメディアを注目をあびるためにはどうしたらいいのか?
受講者からの質問に応じる形で石山さんは、新商品や限定メニューの効用を語った。

ご自身が手がけたガイドブックの情報をふまえつつ、今年来そうな新潮流、注目トピックスを挙げる。

中でもある素材については…

「大山家」@武蔵境、青梅 14期生「うち、限定でそれ出してますけど(^^)、過去に出した限定のなかで一番好評です」
なんて声が次々に。
挑戦したいがコストがネック、扱い方がよくわからないなどという方も。

福井「ああ、それは以前の“麺”夢塾で提案したことがありますよ。
ご希望ならレシピ出しますが(^^)p」
と、まるで石山さんと事前に打ち合わせておいたかのような間の手が(^o^)"

石山「新しい味として定期的に限定メニューを出していけば、既存店もメディアに注目される可能性がぐんとアップします(^^)」

うまく“麺”夢塾の第二部につなげてくださったところで、お時間に。

石山さんは講演終了後も気さくに参加者と歓談。
第二部・新商品のプレゼンテーションにも同席してくださった。

22日は、すでに取材等で面識のある店主さんもいらしたようで…

名刺交換会が始まったところで…
奈良@5期生「もうお名刺はいただいてます(^^)」
石山「え?(@@)
ああ、『しゅはり』さん!(^^)今日は青森から?」
と再会を喜び合ったり…

石山「先日はどうも!(^^)/"」
「福の神食堂」@秋葉原 13期生「実は○○な企画を計画中なんですけど…(^^)」
なんて会話が弾んだり。

「たち花」@長野 6期生「長野から参りました、高橋です(^□^)ゞ」
石山「長野にはよく行きますよ。今度お店に伺いますね(^o^)」
という会話が繰り広げられたりして…
皆さん、大いに刺激を受けた様子。

シャイな方々も石山さんに歩みより、話の輪に加わっていた。

☆「福の神食堂」辻さんのあたためている企画は、ブログで発表予定!(^^)
http://ameblo.jp/fukunokamishokudou/

☆鳥居式らーめん塾卒業生のお店一覧
https://tokyo-ramen.co.jp/ramen-jyuku/sotugyousei_tenpo.html

第二部は春夏向け新商品のプレゼンテーション

第二部は福井商品開発マネージャーが登場。
春夏向けの新商品のプレゼンを行った。


写真入りの詳細なレシピを配布し、商品コンセプトや仕込み方等を解説する。

流行の食材を味付けに使い、新しい製法で仕込んだチャーシュー。
おそらくこの夏も節電モードで暑くなるであろうことを見越し、流行食材を使ったあっさりタイプと食欲を刺激するピリ辛系に。
どちらも、消費者そしてメディアの関心を集める「新しい味」だ。

しかも。

メインのつけめん、らーめんのオペレーションの邪魔にならず、食材のロスも少ない、加熱時間も短め…など
お店側のメリットもいっぱいだ(^^)b

やがて、厨房から新メニューの丼が運ばれると…皆、真剣な顔で撮影開始。
「撮りました?」
と周囲に確認し、レモンを搾り、かき混ぜる役を買って出る方。
試食しながら考え込んだり、メモをとりはじめる方。
周囲の店主さん同士で議論しあう方も…(^^)

やがて
「日持ちはどのくらい?」
「スープの仕込みに何時間かかりますか?」
「売価はどのくらいに設定したら?」
など質問が続出。


福井「○○は混ぜないでおけば保存がきくようになります。
もっと日持ちさせる方法としては…」
「前日に○○などをつけこんで…」
「○○円あたりから…。さらに○○や○○をいれたら若い方にさらに受ける味に…」

最新の福井流味創りのワザと、「ご繁盛のお役に立ちたい!」という思いから、話題はどんどん広がっていく。


試食会が一段落すると、講師や、鳥居塾長、スタッフにも質問や意見が寄せられた。

「すずまん」@岐阜 7期「海外出店の現状はどんな感じですか。出店地域、国別の情報があれば、心強いと思いますよ(^^)」

「三鈷峰」@鳥取 9期「16期が京都開催だったんですね。うちのスタッフも塾に入れたいけど次回の京都校はいつでしょう?(^^)」

「ふえ木」@船橋 6期「情報発信にメルマガを使ってますが、これからはTwitterやfacebookも使いこなさなきゃなりませんかね(@m@;」

「木蓮」@鎌ヶ谷 9期「スープの炊き方を工夫したらガス代がぐんと安くなりましたよ(^o^)b」

会場のあちこちで店主さん同士の情報交換も始まった。

予定時間はあっという間に過ぎ…塾長からのご挨拶が。

鳥居「今回ご提案した新商品をたたき台に、それぞれのお店の個性が出るようにアレンジした商品が、売り上げ向上につながれば幸いです。
また、石山さんのご講演もご繁盛のお役に立つと思います(^^)

開会挨拶で、業界の現状は厳しいと申しました。
日本のらーめんは世界に通用する。世界で勝てる味です。
海外出店はリスクがあるが、市場は無限といって良いでしょう。
農水省もクールジャパンと銘打って日本の食文化の海外発信に注力しています。
有名店の海外出店が急増していますし…
うちの2期生の生田さん(ラーメン凪)のように海外出店を成功させ、3店目を開いた、なんて方もいる。この傾向はますます顕著になるでしょう。
我々も今後いっそう情報収集、研究を重ね、海外出店を目指す皆さんの夢を支援する体制を整えて参ります(^^)」

世界へ雄飛する大きな夢のサポートを誓って、おひらきとなった。

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