「麺屋 柊助」大阪府吹田市片山町/JR 吹田駅
2016年12月で10周年を迎えるというラーメン繁盛店です。
※営業時間、メニュー、価格等の情報は2016年5月17日現在のものです。
<お店情報>
麺屋 柊助(めんや とうすけ)
住所:大阪府吹田市片山町1-3-5
アクセス:JR 東海道本線 吹田駅下車徒歩5分。
ホームからは東口から北出口へ向かうこと。道案内動画をご参照ください。
電話:06-6380-3711
営業時間 :昼 11時~15時00分
夜 17時30分〜25時
ただし、日曜祝日は17時30分〜24時30分
ラストオーダーは各30分前 定休日:月曜日 席数:20席(カウンター8席/テーブル12席)
禁煙タイムあり。
駐車場は近隣のコインパーキングをご利用ください。
主なメニュー:まぜそば(豚骨/塩)780円、豚骨ラーメン650円
お店からのメッセージ:「ただいまスタッフ募集中! 詳しくはお店までお問い合わせください」
「麺屋柊助」訪問記 〜10年繁盛し続けるお店の<秘密>とは?
関西ラーメン産業展からJR吹田駅前の「麺屋柊助」さんへ向かう。
福井講師@鳥居式らーめん塾味創り担当講師から
「大阪なら、麺屋柊助さんに行ってらっしゃい。
10年近くも繁盛し続けるって、本当にすごいことなんだから!」
と勧められたのだ。
激しい生存競争が繰り広げられるらーめん業界で10年も、とは素晴らしい。
9月10日開講の23期生たちにシェアできるよう、「繁盛店の条件」をしっかり伺ってこなくては(^^)
お約束の時間の15分前に到着。さすがに早すぎる。
少し離れた場所から、お店を眺めていると…
ママ友ランチを終えた女性たち。
ラフないでたちのおじさま。
ミドル世代男女のグループ…
お店から出てくるお客様がみな「ご機嫌」。
「いいお店は、出てくるお客様の顔を見ればわかりますよ(^^)b」
福井講師の言葉どおり。さすがは10年続く繁盛店だ。
✳︎学びつづける店主のモットーとは
店主の松永健司さんは現在36歳。
フランチャイズのラーメン店を経営していたお父様の背中を見て育った。
将来は自分も独立し、店を出すと志し、そのために何が必要かを考えて就職。
不動産業、配送業、カラオケ店にイタリアンレストラン。
あえて他の業界、業態に身を置き、経験とスキルを重ねて開業の日に備えた。
やがてお父様が引退。
代替わりを機にフランチャイズから独立。
2006年12月に「麺屋柊助」を開業したという。
松永店主「柊助は、貿易事業を起こし、成功した曽祖父の名前なんです(^^)」
事業で成功した曽祖父の名前を冠したお店は、今年の12月で10周年を迎える。
山内「お若いときから計画的! その姿勢がご繁盛の秘訣、なのかしら?」
松永「どうでしょう? 経営者としてのモットーは『楽しく』なんですよ。
ただ楽しくしようと思っても、なかなかうまくいかないから、常に自分で意識して勉強を続けてきました」
さまざまな勉強会に参加し、経営者としての自己啓発に努めたという。お店に置かれた募金箱(写真左下)や公式サイトのメッセージが示すように、社会貢献活動にも熱心だ。
松永「他の業界の人と交流するのは刺激的でとても勉強になります。経営者として、人として進化する糧になりますね。進化するために自身を磨くうちに10年がたってしまった、という感じでしょうか。
いろいろ苦労もしたはずなんですが、あとから振り返ると楽しかったなあ、って思います。苦労したからこそ、楽しいんでしょうね(^^)」
学びの成果は日々の営業にきちんと生かされている。
松永「お店では、お客様のことを一番に考え、お客様に寄り添うよう努めています。
一番気を付けているのはパーソナルスペース。お客様のパーソナルスペースに侵入しない、近づきすぎないように気をつけています」
パーソナルスペースとは、心理学用語で、他人に接近されて不快に感じる空間のこと。
たとえば、窮屈なカウンター席で見ず知らずの人に挟まれているとき。
テーブル席で食事中、自分の前から隣の席へいきなり料理を提供されたとき。
居心地悪い、嫌な気分になるのは、自分のパーソナルスペースに他人が侵入しているからだ。
松永「気持ちよくお食事をしていただくために、カウンター席で商品を出す際は、お客様を驚かせてはいけないので
『後ろから失礼します』
と声をかけてからラーメンを出します。
お客様のパーソナルスペースを侵害しない接客を、スタッフにも徹底させていますよ」
ゆったりしたカウンターの椅子の配置も。通常であれば6人は座れそうなほどの大ぶりなテーブルも。広々とした通路も。お客様のパーソナルスペースを尊重してのことなのだろう(^^)
商品もお客様の気持ちを考えて「ずっと同じ」を心がけているという。
松永「商品の味を変えてしまうと、以前の味を求めてご来店くださったお客様の期待を裏切ることになります。味を変えたいときは、まったく別の新しい商品として提供するようにしています」
新作メニューの開発は楽ではないし、メニュー数が増えれば食材のロスも出がち。
変わらぬ味を維持して「お客様に寄り添う」のも相当な苦労を伴うはずだ。
山内「た、大変ですね…(@@;;; 」
松永「モットーは、楽しく、だから♪(^^)b」
晴れやかな笑顔にうなずきながら、ノートにもう一度「楽しく」と書いた。
✳︎名物「まぜそば」を試食♪
お待ちかねの試食タイム♪
こちらでもっとも人気があるというまぜそば(豚骨)をお願いした。
松永「まぜそばは4、5年前に福井さんから教わったものを自分で工夫して完成させたメニューです」
テレビ番組で紹介されて人気爆発。
今なお、日に最低でも100杯。多い日は150杯以上も出る名物メニューだとか。
☆まぜそば(豚骨) 780円
大成食品株式会社が「麺屋柊助」用に開発した特製麺。
切刃は20番。しなやかでつるつるした多加水の細縮れ麺を使用。
タレは自家製の豚骨ダレ。
トッピングはメンマ、スライスしてあぶったバラチャーシュー、きざみねぎ、糸とうがらし。
ちなみにチャーシューはお父様が仕込んでいるとか。
まぜそばは、麺がやさしいこともあり、するすると胃に収まる。
とんこつ味ながらもほどよく軽い食感。幅広い世代に好まれるのも納得の味付けだ。
食べ方も掲示されていた。
が、よーく読んでみると…
ユニークな文面に思わず吹き出してしまった。
カップルや家族で読めば、さらに盛り上がるだろう。
楽しい気分で食事をすればますますおいしくなる。
まさに読む「おもてなし」だ。
松永「実はこれ、自分が書いてるんです」
ユーモアセンスとサービス精神も繁盛店主の条件に追加しておこう♪ “φ(^^)
写真左下:お母様 千代さんの優しい笑顔もお店の宝♪ ただいまスタッフ募集中。詳しくはお店までお問い合わせを。
<おわり>