らーめん ひとふんばり | お役立ち情報 | 大成食品株式会社

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ラーメン店訪問記、卒業生のらーめん店 | 2008.10.01

らーめん ひとふんばり

らーめん ひとふんばり
らーめん ひとふんばり
神奈川県横浜市
横浜市営地下鉄 伊勢佐木長者町駅

 

 

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※この情報は取材当時のものです。メニューや営業時間は変更となっている場合がございますので、あらかじめご了承ください。
らーめん ひとふんばり

 

 

らーめん ひとふんばり

☆主なメニュー

 

 

   
らーめん 700円
大盛りらーめん 800円
特製らーめん 900円
大盛り特製らーめん 1,000円
   
つけめん(麺200g) 700円
大盛りつけめん
(1.5玉 300g)
800円
特盛りつけめん
(2玉 400g)
900円
   
特製つけめん
(麺200g)
900円
大盛りつけめん
(1.5玉 300g)
1,000円
特盛りつけめん
(2玉 400g)
1,100円
   
◆トッピング
辛味(1皿で2、3人分) 100円
チャーシュー(2枚) 200円
ネギチャーシュー 150円
半熟味玉、メンマ、
のり、白ネギ
各100円
住所:神奈川県横浜市中区長者町4-9-6 青柳パークビル1F
    横浜市営地下鉄 伊勢佐木長者町 1番出口を出て、
    左手すぐ。お店の正面は公園。
駐車場:なし
電話:045-664-7871
営業時間:11:00~15:00
       ☆ただしスープが終了し次第、閉店。
       ☆禁煙
定休日:毎週日曜日、第1、第3月曜日
席数:カウンター10席

 

 

※2008年9月3日開店!
「鳥居式らーめん塾」6期生 亀田さんのお店です。

9月3日開店の「らーめん ひとふんばり」 店主は「鳥居式らーめん塾」6期生!(^^)

6月の関西~中京地区遠征以来久々の出動だ(^^)。
この日の目的地は9月3日にオープンしたばかりの「らーめん ひとふんばり」。

2007年9月に「第6期 鳥居式らーめん塾」を卒業した亀田佳文さん(50代)のお店だ。

亀田さんは、元建設会社の営業マン。
3年ほど前から独立したいと考え、らーめん店開業に目標を定めて「鳥居式らーめん塾」に入塾。6期生中最年長ながら、酷暑もものともせず、会社勤めと通塾を両立させた姿が記憶に新しい。
コスト感覚が鋭敏で前回受けた講義内容をふまえ、データを提示しながら切り込む宿題発表の様子。
走り書きのメモをノートにまとめ、幾度も見直していたひたむきさ。
講義や実習で際立つリーダーシップ。
卒業式のあいさつのときに感無量で声を詰まらせた姿等、鮮烈な印象を残して塾を巣立っていった。

卒業後は、「会社員人生にきちんとケジメをつけたいですから」と、会社の仕事に全力投球。後任への引継ぎやお世話になった取引先等への挨拶周りもすませて3月末で退社。
4月から猛然と物件探し、研修、開業準備を進めていった。
現在の物件を決める前には、「鳥居式らーめん塾」で学んだ立地調査の手法を実践。お店の前の公園に平日2日、土曜日1日陣取って交通量を詳細にリサーチ、見込み客の男女比や年齢層等を分析した上で契約したそうだ。
それらの準備と並行して、「店主は体が資本」と、トレーニングジムに通い、人間ドッグで健康状態をチェック……。
まさに用意周到、準備万端の半年間だった(^^)。

満を持して9月に「らーめん ひとふんばり」を開業。亀田さんの意気込みから名付けたこのお店は、開店早々から行列ができ、スープ切れ完売が相次ぐという繁盛ぶりとか。
鈴木&山内「いったいどんなお店なのかしら(^^)(^Q^)」
弾む足取りで両隊員はお店に向かう。

おしどり夫婦の切り盛りするお店は伊勢佐木長者町駅1番出口を出てすぐ!

鈴木「お店は『伊勢佐木長者町』の駅の1番出口出てすぐ、のはずだけど……
どっち?('o';)」
山内「地図によると正面はテニスコートや公園があるはず……あ、あそこっ!」

1番出口を背に左側へ振り返ると、「らーめん ひとふんばり」のポップなロゴが目に飛び込んできた。
周辺はオフィスビルとマンション群が林立している。テニスコート、公園に面していることもあって、お店周辺は緑濃く、ぐっと落ち着いた雰囲気だ。
白地に黒と赤の文字で店名を記した看板といい、落ち着いた色合いの木材を多用した外装といい……。この街の風景にしっくりとなじんでいる。

鈴木&山内「こんにちは~!(^^)人(^^)」
亀田夫妻「いらっしゃいませ(^^)(^^)」
元気よく入店した二人を出迎えたのは亀田さんと奥様の郁子さん。
揃いのバンダナで頭を覆い、色違いのTシャツのユニフォーム姿。はつらつとした笑顔がまぶしい!
山内「以前よりぐっとお若くなった感じがするわ。店主としての自信がお顔に現れているのね、きっと!(^^)」
亀田「いやいや~、自信だなんてとんでもない!(^^;ゞ 
実は、お店を開けてから8キロも痩せたんですよ。何しろまったく経験がないところからのスタートでしょう? ちゃんとやっていけるのか不安だったし、今だって毎日、お客様の反応にヒヤヒヤ、ドキドキの連続ですよ。最近ようやく落ち着いてきたから、体重も少しずつ戻るかも?」
8キロ減で精悍さが増した亀田さんの表情は、とても明るい。

開店して50日。平日は近隣のオフィスに勤める人たちが中心だ。土曜日はご近所に住む人やインターネット情報をたよりに足を運ぶらーめん好きな人々でにぎわうそうだ。お店の奥にたたんで置いてあるベビーチェアは、お子様連れに嬉しい心配りだ。
開店当初こそ娘や嫁に手伝ってもらったが、今は平日11時半~の2時間のピークタイムのオペレーションにも慣れ、夫婦二人で切り盛りしている。

亀田「インターネットの効果なのでしょうか、お客様は私が『鳥居式らーめん塾』出身であることをご存知なんですね(^^;。お客様のご期待に応えた一杯を常に提供しつづけなくては、鳥居塾長、福井先生に申し訳がたたない。塾の名前に泥を塗るわけにはいかない、と身がひきしまる思いです。
味創りに関しては、塾や開業支援の際に福井先生に教わったとおり、正確な計量、データの記録と確認、出来上がった最初の一杯の試食を欠かさないことを常に心がけています。
ほら、この濃度計で3回はチェックしてBrix10.5に仕上げていますよ。
私個人としてのこだわりは、横浜で入手しにくい(『麺彩房』系スープ材料としてはおなじみの)『大山鶏』のかわりに、『総州古白鶏』を取り寄せていることかな~。精肉業者探しから自力で進めたんですが、『大山鶏』にかわる良い銘柄鶏をなかなか確保できなくて苦労しました」
地方、首都圏を問わず、食材の仕入れは個人店店主の悩みの種だ。

「鳥居式らーめん塾」出身という肩書きの重さを闘志にかえ、亀田さんはコツコツと「渾身の一杯」を提供しつづけた。
残菜が日ごとに減り、リピーターが着々と増えていることに、確かな手応えを感じている。
亀田夫人「週に3、4回通って下さるお客様もいらっしゃいますよ(^^)」

「子供たちも独立したし、あとはお父さんの好きにしていいから(^^)」と、亀田さんの夢を応援。長年勤めた大手スーパーを辞めて夫婦でもう「ひとふんばり」する覚悟を決めた郁子さん。
亀田夫人「以前は顔を合わせる時間が少なかったのに、今では家でもお店でも夫婦一緒。私の時間がなくなっちゃって~(^o^)」
いたずらっぽく微笑む視線の先に、照れくさそうな亀田さんの姿が!
ご夫妻のホットなムードに、あてらっぱなしの食べある記隊である(*^^)(^^*)。

「鳥居式らーめん塾」での最大の恩恵とは?

鈴木&山内「爽やかで素敵なお店ですね(^^)。お二人のイメージにぴったり!」
店内の天井と壁は清潔感溢れる純白。
だが、天井は網代紋様、壁は青海波の地紋が刻まれており、白に柔らかな陰影と和の趣きを添えている。
褐色の木製カウンターと背もたれつきのスツールを柔らかく照らすランプシェードの可憐さのバランスも程よい。
店舗の設計施工はおなじみ(株)オービスが担当。「鳥居式らーめん塾」の西塔講師の会社だ。
亀田「(株)オービスの皆さんには打ち合わせのために千葉から何回も足を運んでくださって……思い描いていた通りのお店にしていただいて、本当に感謝しています(^^)」

山内「あ、この招き猫は!」
券売機前に飾られたキュートな招き猫に見覚えがあった。
亀田「(「鳥居式らーめん塾」6期生の)中林さんと加藤さんからの贈り物なんですよ」
山内「やっぱり! 中林さんが『砂町らーめん』を開いたときに、加藤さんと亀田さんが贈ったものとお揃いね! 亀田さんが縁起をかついでわざわざ横浜から浅草まで買いにいった招き猫を、中林さんに手渡すところを目撃してましたから!」
縁あって同じ6期生となった仲間どうし。互いの開業を祝い、繁盛を祈る気持ちを揃いの招き猫に託したのだろう。亀田さんの義理人情に厚いお人柄が伺える逸話だ。
鈴木「素敵ですね! そういえば塾のとき、亀田さんは率先して6期生の名簿を作って連絡網まわしてらしたわ(^^)」
亀田「せっかく出会えたんだから、これきりにしたくない、って思っただけなんです(^^)。中林さんのお店にお手伝いに入って、見学と勉強をさせていただいたんですよ」

亀田「『夢あかり』さんにも、色々相談にのっていただきました。
(5期生の尾田さんのお店、『らー麺 夢あかり』の食べある記はこちら
6月には尾田さんが『ご夫婦で1日体験しにきませんか』と声をかけてくださってね。『夢あかり』さんの厨房に私たち二人、入れていただいて、お手伝いさせていただきました。尾田さんもお忙しいのに、と思うとありがたくてね(^人^)。
厨房のレイアウトやオペレーションなど、大変参考になりましたよ」
山内「尾田さんご夫妻らしいわあ。あのご夫妻も、あったか~いお人柄だもの♪)」
鈴木「未経験からの開業、夫婦二人で切り盛りするカウンターだけのお店……という条件も共通だし、研修場所としては絶好の場所でしたね(^^)」

だが、「鳥居式らーめん塾」出身だからといって、自動的に縦の絆、先輩後輩のつながりができるわけではない。
塾で出会った人々とのご縁はあくまでも「種」。卒業生自身が「種」を芽吹かせ、大切に育てなければ、時間の経過とともに埋もれ、あるいは朽ちてしまう。
亀田さんが尾田さんのお店を訪ね、胸襟を開いて語り合ったからこそ、二人の間の信頼関係が築かれ、夫婦で研修する機会を得られたのだ。

「麺どころ 魁(さきがけ)」での研修も、亀田さんがご縁の「種」を育んだ賜物だ。
「麺どころ 魁」の食べある記はこちら

「麺どころ 魁」の店主は、「鳥居式らーめん塾」元講師の畑さん(38)。
2006年秋に開業した畑さんと2007年夏に入塾した亀田さんは、塾では出会っていない。
亀田さんは通塾中から「魁」に通って畑さんと交流を深め、卒業後、改めて福井講師に仲介を依頼。1ヶ月にわたる研修のチャンスをつかんだ。
亀田「畑さんは中華料理のキャリアが長いでしょう。味創りに関して毅然としていて、妥協がない。ひとりで切り盛りして自家製麺までされてますし(^^;。
畑さんには、お客様からお金をもらって一杯のらーめんを出すということはすごく重いことなんだ、という厳しい姿勢を間近で見せていただきました。お客様と向き合う店主としての姿勢、覚悟を教わりました」

「皆さんに出会えたことに感謝している」
「素晴らしい! 尊敬しています」
「自分は周囲の人に守られていると感じる」
と熱く語り、学んだことをきちんと実践する亀田さんだからこそ、新たなご縁を呼びこみ、育めるのかもしれない。情熱と誠意の好循環だ。

鈴木「ご縁を大切にする塾の精神を最も良く理解し、実践しているから、今の『らーめん ひとふんばり』がある、ということですね(^^)。
『鳥居式らーめん塾』も8期を終え、卒業生は40名近くまで増えたけど……塾でどれだけのものを学び取り、チャンスをつかんでいくかは、やはりご本人の覚悟と学ぶ姿勢次第なんでしょうね(^^)」
山内「塾でのご縁、出会いを誠実に、積極的に活かすことが成功への近道みたい。
それにしても……『私を一番守ってくれている人は、やっぱり……家族ですよ』
とつぶやいて奥様を見つめた亀田さんのまなざし! ジーンときちゃったわ♪」

国産豚と総州古白鶏……こだわり食材満載の特製らーめんと特製つけめんをいざ試食!

いよいよ待望の試食タイムが到来!
こちらのお店の人気メニュー「特製らーめん」「特製つけめん」を作っていただいた。
ちなみに、特製は通常のメニューに半熟味玉、チャーシュー2枚、のり、メンマねぎが増量されるそうだ。

亀田「お待たせしました!(^^)」
鈴木&山内「おお!」
端整な2品がテーブル上に並んだ。さあ、試食試食!(^m^)(^Q^)/

★特製らーめん (900円)

:大成食品製「麺彩房 らーめん用」を使用。 中太多加水、ストレート麺。
なお大盛りは+100円で1.5玉に増量される。

スープ:国産豚のゲンコツ、背骨、豚足等と、「総州古白」の鶏ガラ、羅臼昆布、干し椎茸、うるめ等の魚介系素材、香味野菜等を12、3時間かけて炊き、Brix10.5に仕上げる。この肉系スープに、鰹、椎茸等でとった和だしを注文ごとに手鍋であわせるダブルスープ製法。

:海苔3枚、白ネギのみじん切り、わけぎ、豚肩ロースチャーシュー厚切り3枚1個、なると、半熟味玉、乾燥メンマを丁寧に戻して味付けした自家製メンマ

タレ:特製醤油ダレ

オイル:ラード

★特製つけめん (900円)

:大成食品製「らーめんひとふんばり」特製麺。多加水、低かんすい 極太(切り刃12番)のストレート麺200g。
大盛りは+100円で1.5玉、300gに。特盛りは+200円で2玉 400gに増量できる。

スープ:肉系スープをストレートで使用。オイルはらーめんと共通。特製醤油ダレ、甘酢、一味で味を整える。
食後、セルフサービスでカウンター上のポットから和だしを注いでスープ割を。

:麺の上にごま、わけぎ、チャーシュー3枚、なると、半熟味玉、メンマ。スープの器に海苔3枚、刻んだチャーシュー、メンマ。

★辛味 (100円)

複数の唐辛子、干しエビ等の材料をあわせた「麺どころ 魁」の畑さん直伝の薬味。1皿で2、3人分が目安ということだが、リピーター率高し!

<感想>

鈴木「すごく丁寧に作られていますね! らーめんを最初にいただいて、チャーシューの色と香ばしさが際立っていると感じました。このタイプのチャーシューって『麺彩房』系では珍しいのでは?(^^)」
山内「分厚くてゴージャスでしたよね! 一見、固いのかなと思って口に運ぶと、ほろほろっとほぐれていく(^Q^)! 濃いめの味付けもボリュームとあいまって存在感バッチリです」
鈴木「大人の美味しい物を熟知してる人だからこそ、のこだわりを感じさせるトッピングが光ってましたね。つけめんの上に乗っていたねぎも白髪ネギではなくてわけぎだったし。分厚い上質な海苔をどーんと3枚のせていたり……。原価率高そう、妥協がないな!(^^;、と感じました。ふつうのらーめんつけめんと特製との差がたったの200円なんて、お得だわ」
山内「らーめんの香味油がラードだけなんですね。魚介の香りがよく立っていました。営業待機中の和だしの温度管理に細心の注意を払っているご様子が伺えました。実は、お腹いっぱいな状態で試食に臨んだのですが、あっという間に丼が空に!(^^;。これもスープと麺の相性がいいからですね」

山内「つけめんは極太麺のインパクトが魅力。やや堅めのゆであがりとあいまって、ぷりぷり、つるっもちっ!とお口の中で暴れる感じ(^^)。200gという数値以上に食べごたえがありました。濃厚なスープに負けない強さがあり、スープのおいしさを引き出す懐の深さも備えています」
鈴木「つけめんは辛味を加えて一気に完食! スープ割まですべて飲み干してしまったわ!(^^)」
山内「この辛味、畑さん直伝レシピだとか。エビ系の風味、うまみが辛味をまろやかにしていてつけめんに本当に良くあいますね。1皿で2、3人分になるっていうのは、もしかして『辛いもの好きなお友達と一緒に来店してね』という亀田さんからのメッセージなのかしら(^o^)」
鈴木
「しっかり味のしみたとろとろの黄身が魅力の半熟味玉、乾燥品を丁寧に戻して味をつけたメンマなど個々のトッピングも完成度が高くて大満足! 鳥居隊長の口癖でもある麺と具とスープのバランスはもちろん、価格とボリュームと質へのこだわりとのバランスもよくとれていると思います。豪快な食欲を呼ぶ味創りの影に、繊細で緻密な計算が感じられました。ごちそうさまでした(^人^)」

鈴木&山内
「亀田さんご夫妻のご活躍とご健康を心からお祈りしています(^^)/"」

 

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