【PMI至上主義】どの時点でPMIを考えるか?
M&Aを考えるとき、何をもっとも重視しますか?よくある質問です。売り手には売り手の、買い手には買い手の都合でいろいろな答えがあります。また本質的には同じことを指しているだけで表現が異なる、表現が異なることで細部が異なる、そんな違いが企業ごとにあるように思います。当社の答えは「PMI(経営統合)」です。
「M&Aの交渉がはじまる。PMIはどの時点から考えるか。」
結論を先に言うと、最初から考えます。
PMIとはM&Aが最終合意を迎えたところから始まり、売り手と買い手の会社がどのように連携して1+1を2以上にしていくのか、そのシナジーを高めるために経営改革、業務改善を進めていくプロセスです。お互いにとって今以上、お値段以上の価値を出すことがM&Aの意義であれば、その実現プロセスのイメージは最終合意前、いや基本合意前にはある程度固めておかなければならないと考えています。そのイメージを売り手と買い手で可能な限り共有し、実現の確度を高めておけば、M&Aの成功につながります。
表現を変えれば「シナジー」を重視しているとも言えるのですが、シナジーはPMIがある程度具体的にイメージできていないと絵に描いた餅になりかねません。買い手が主導して短期間で強引に進めるのではなく、売り手と買い手が一体となり最初からPMIのイメージをすり合わせていく、それが当社の考え方であり、タイトルにて「PMI至上主義」と表現しました。